rs72’s diary

音楽や楽器、写真、ふるーいMacintoshなどなど、まったく飯の種にならないことばかりツラツラと

Powerbook 520のハードディスクをSDカードにしてみた

Powerbook 520のハードディスクがいよいよ怪しくなってきたので交換しました。

SD PowerMonsterというハードウェアを使い、SDカードを内蔵してみました。

機械的な作業はごくごく簡単です。Power book 520はとても開けやすく、ハードディスクへの物理的なアクセスも容易。

次はフォーマットなどをしなくてはなりませんが、問題はここからです。

純正のツールではSDカードを見つけてくれません。非純正品を取り付けたんだから当たり前と言えば当たり前ではあるんですが。

ここでどうしても他のMacintoshに頼ることになります。ネットから情報を探すため。以下、いくつかリンクを張っておきます。

www.artmix.com

www.savagetaylor.com

www.marushin-web.com

vintageapple.org

色々情報は出てきますが、代表的なのは、純正のフォーマットソフトを改造する方法。大っぴらに色んなところに載っているので、こちらとしても引け目を感じずに載せられます。

私はこの純正の改造も試して上手くいきましたが、最終的には、コンパクトな別のフォーマットソフトを使いました。漢字Talk7.1のディスクツール1というフロッピーにギリギリ入るサイズ(純正のディスクツールやHD SC Setupなどは削除した上で)で、なんとかなり、使い勝手も悪くありませんでした。

但し、漢字Talk7.1は機種判別のファイルが必要なので、このままでは他機種には使えません(初期搭載が7.1より前の機種には使える)。そういった場合はさらに一工夫が必要です。

そうこうして無事にフォーマットなどが無事に済みました。よかったよかった。

2GBを半分に分けました。7.1と、7.5.3か7.6か8.1を入れてみようかな、と。あるいは、7.1とデータ用、という使い方。

あまりいっぱいいっぱいにすると重くなるらしいんだけど、システムをそれぞれに入れて使い込んだとしてもせいぜい500MB程度だと思うのね。写真とか取り込むわけじゃないので。

そもそもあれやこれやをやりたいんではなく、不自由な環境でネット日記を書きたい、なので、とにかく、遅くてもいいからネット環境や物書き環境が整えばいい。

そしてなにより、SCSIの2.5インチハードディスクなどというもはや化石かつ極レアな物を探し回らなくていいのは本当に助かります。

SDカードの信頼性や、採用した基盤の信頼性などは正直わかりません。

それでも、こうして(SDカードですが)新品の入れ物を用意できたことはとても嬉しいし、大きな安心感があります。

なお、SDカードの特性か、変換基盤の特性か、よくわかりませんが、速度は出ません。理論上はハードディスクよりも遅い数値です。ハードディスクをSSDに変えたら劇的に速くなった、みたいなことは起こりません。それでも、この時代のMacintosh自体が速くないので、あまり違いは感じません。

そんな中で、たとえば、日本語変換でまったく引っかからなくなりました。とてもスムーズ。Powerbook 520自体のキータッチがさほど良くないので、身体的な何かは何も変わりませんが、変換はスムーズになりました。とても。

また当然、無音です。Powerbook 520はファンもないので。

これは、良い面もあれば、そうでない面も。

今までなら、音でわかるのです、動作状況が。でも無音なので何もわかりません。音もなく起動して、音もなく終わります。ソフトの起動や終了も同じく。そのため、ちゃんと動いてんのかな???という不安が募ります(笑)ハードディスク(SDだけど)の動作を示す小さなインジケーターみたいなの表示するアプリがあるかなぁ。そういうのあれば入れてみよう。

もちろん、無音ゆえ、とても静かで、自分の呼吸と脳内の思考だけが聞こえる、といった状況であり、とっても新鮮です。

さてまずはネット環境の再構築です!

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写真は、フォーマットソフトがちゃんとSDカードを認識している状況と、漢字Talk7.1をインストールしている状況です。2枚目の手前にあるのは、取り外したSCSIハードディスクです。

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