rs72’s diary

音楽や楽器、写真、ふるーいMacintoshなどなど、まったく飯の種にならないことばかりツラツラと

The Concert in Central Park, Simon & Garfunkel

youtu.be

当時、親がベータのテープで買ってきて。そりゃもう何度も見て。それ以前から洋楽の流れる家だったけど、ここから本格的に自分がハマり、それまで以上に洋楽が流れる家に。ストーンズもほぼ同時期で、あれよあれよと言う間に。

開催に至る背景がどうだったかはともかく、お客さんが『みんなで』楽しんでる感じがとても素敵で。

もちろん今では広い場所でのライブは当たり前で、これを超える規模のもたくさんあり。

でも、そこは、『思い思いに』楽しむ、になっている気がして。

もちろんそれでいいのです。自分もそうするだろうから。

でもあの当時は、今ほど情報過多ではなく、目の前のことに比較的集中しやすかったのかな、って。熱狂しやすかったのかな、って。

それがね、なんとなく羨ましくて。

それはSam Cookeの『ハーレムスクエア』もそうだし、Donnyの『ライブ』もそうだし、Vanの『魂の道のり』(映像版)もそうだけど、とにかく、狂ったような熱気がね、羨ましい。

ライブハウスサイズであれば、インディーズであれプロであれ、もみくちゃのライブは星の数ほどあるだろう。

でもそうじゃなくて、そこに流れる音にただただ興奮して、そしてその興奮が集まって会場の熱気になり、っていうのは、今ではなかなかないんじゃないかな。

観客にとってミュージシャンが特別であり、かたやミュージシャンはドサ回りのように演奏する水商売で。そんなイビツな構図だからこその熱気と言えなくもないんだけど。

あまりうまく整理されていないことと、そこから生まれる曖昧さを指摘するようなヤボな時代ではなかった、とも。

昔は良かった、というのとも違って。

実体験しようのない感覚がただただ羨ましいのかもしれません。

このコンサートでただ一曲、2回演奏されたのが『追憶の夜』。本編中盤と、アンコールのラスト。1回目はとても丁寧。2回目はほんの少しテンポが上がり、そして粗くなり。そしてその粗さがなんとも心地好い。

いきなりズレるけど、こんな曲を書いてみたいものです、ホント。